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2. 障がい者は恥ずかしい存在なのか(1) 目次に戻る 私の妹は左半身不随で、知的障害があります。幼少期から妹を見て育った私は、つねに社会と障がい者の間にある、埋めがたい距離に嫌悪感を覚えずにはいられませんでした。
私は妹や障がい者に対して、特別な意識もありませんし、かわいそうだと思ったこともありません。同情もしません。たしかに、人の手を借りなければ生活できない人もいますが、だからといってそれがかわいそうだとは思いません。ただ「そういう人がいる」と思う、それだけのことです。

妹を抱えるわが家では、積極的に妹をつれて外出していました。そんなとき、周囲の視線を感じないことはありませんでした。
ジロジロ見られるのはまだしも、あわれみや同情を持った目で見られるのはたまりませんでした。私はわざと堂々とふるまっていましたが、それでも周囲の視線に子供ながらに恥ずかしさを感じたことを、いまでも鮮明に覚えています。
あるとき、子供づれの親子が近くにやってきました。子供が妹のことをじっと見ています。親は「見ちゃいけません!」と子供を叱りつけています。妹を見るとかわいそうだと思ったのでしょう。でも私にはタブーに似た、腫れ物にさわるような雰囲気のほうがよほど心に痛く感じられました。
障がい者が家族にいることは恥ずかしいことなのでしょうか。決してそうではありません。にもかかわらず、隠したがる家がたくさんありました。障がい者が外に出るなど、もってのほか。世間体が悪いという風潮がおおかたを占めていました。


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