週末、横浜にある養護学校の父母会にて講演(というか講義というか)をした。
最初こんな僕でいいのですか、という恐縮もあったが、
僕らの事業に興味を持ってくれた嬉しさと、
困っている人達の期待は僕らの活力であり、快く引き受けた。
会の素晴らしいところは、
何より、自分たちでどれだけできるかを考える互助会ならぬ自助会であること。
みな使命感に燃え、終日議論を重ねていた。
知的障害児を持つ親たちが、子供たちの卒業後の就職について考え、解決していこうとする会。
子供たちの社会に出て荒波にもまれ、挫折することも度々あり、
卒業後の就労先を見つけるために現在は各地区の就労支援センターを頼っており、
たいへんご苦労されていた。
社会への疑問、将来への不安の大きさに、
心を動かれずにはいられなかった。
僕は知的障害児の未来に欠かせない就職(仕事)について話すことになった。
内容は障害者雇用の歴史と今後の行政含めた障害者雇用の展望について。
まだまだ至っていない障害者雇用の厳しい現実を直視してもらう。
そして、近い将来来る、明るい兆しも知ってもらった。
厳しいのはみな知っている。
でも、これから先の明るい兆しについては、理解するのは難しいだろうが、
現在政府が積極的に障害者就労に動いている。
もちろんすぐに結果が出るものではなく、実感は伴わないが、
かならず一定の成果となって感じることが出来る日がくる。
政策とはそんなものであるから、僕は変革を信じている。
今政府のいう障害者雇用とは、知的障害者と精神障害者の就職である。
東京都が障害者支援事業を2011年までに倍増の目標を掲げたり、
千代田区があたらしい区役所内に、パン屋を併設し、障害者雇用の受け皿を広げたり。
厚生労働省の特例子会社がここ数年で倍増していたり、
ハローワークの新規求人数が飛躍的な伸びであったり、
いま政策どおり、追い風となっている。
僕はGPは「障害者の良き認知を広める」ための活動と位置づけている。
官民分業の時代、僕らは何が出来るのかを考える毎日だ。