障害者雇用・障害者採用・障害者就職・障害者転職を支援するゼネラルパートナーズ進藤均の日記

肝障害が障害者認定へ
2009年8月25日

以下の新聞記事を読んで思うところがあります。

 

重症肝障害、障害者認定へ...厚労省方針

 

 

今まで肝機能に障害がある人は、障害者手帳をもらえませんでしたが、

この度、認定され、手帳を取得できるようになるという記事です。

(手帳をもつことで、税金の免除や交通機関の割引などの

公共の支援を受けることができます。)

 

この背景には、国の責任問題を解決するためという見方があるようです。

 

障害内容が新たに認定される。

もともと認定を受けられる障害なのであれば、なぜ最初からそうならないのだろう。

患者団体からの要求があったから、とか、国の責任問題だから、

というのでは、何のための障害者認定なのかわからない。

基準も分からないままである。

 

日本には難病で苦しむ人たちがいる。

しかし治療法も確立されていない難病であっても、障害者という認定は受けられない。

 

手帳が取れる取れないということではない。

ゼネラルパートナーズだからの視点がある。

 

手帳をもつことで、就職のしやすさに大きく影響することを、

ほとんどの方は知らない。

 

現在、障害者雇用を行っている企業は、手帳がなければ法定雇用率のカウントにならないため、

採用をしてはくれない。

実質、手帳の有無が就職活動に大きく影響するのである。

 

設立当初、難病を持つ方から就職支援をお願いされた。

そして、カウンセリングを行った。

しかし、障害者雇用を積極的に行っている企業に紹介をしたが、

まったく見向きもされなかったのである。

それは、手帳がないからである。

求人がなかったので、僕は成すすべがなかった。

その状態は、現在でも続いている。

 

 

新聞記事は↓ 

重症肝障害、障害者認定へ...厚労省方針

3万人超、来春にも

 厚生労働省は24日、重い肝機能障害の患者について新たに身体障害者と認定し、障害者手帳の交付対象とする方針を決めた。

 同日に開かれた同省の有識者検討会が、認定基準案などを盛り込んだ報告書をまとめたことを受けたもので、政令などを改正し、来年春にも実施する。同省によると、障害者手帳が交付されるのは全国で3万~5万人に上るとみられる。

 肝機能障害の身体障害者認定については、薬害C型肝炎集団訴訟の全国原告・弁護団が患者支援策の一つとして要求。厚労省が昨年10月に有識者検討会を設置して議論していた。認定基準は、〈1〉重症化して、治療による改善が見込めない〈2〉日常生活に支障をきたしている――患者など。等級は程度により重い方から1~4級となる。

 C型肝炎などのウイルス性肝炎だけでなく、すべての肝機能障害が対象。手帳を取得すると、公共交通機関の運賃割引や税の減免などが受けられる。

2009年8月25日  読売新聞)
 
 
 

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コメント(3)

難病を抱えている中途障害者です。
将来病状が進行した場合のことを考えはじめたとき、障害者雇用での転職を希望したとしても手帳を持っていることが条件になっている求人が多いことを知りました。
そのため備えの意味で昨年手帳を取得しましたが、実際のところ(病気自体は希少難病ですが進行が遅いため)見た目には障害が分からず、現在も一般雇用で働いています。
手帳申請する際に医師から私の病状では手帳の等級も低くなる可能性が高く、メリットよりデメリットが大きいと言われましたが、その意味が大変よくわかります。
軽度の中途障害者は健常者にも障害者にもなりきれない谷間にいます。

健常者だとか障害者だとか、手帳などといったことに縛られない社会、そういった発想が生まれてこない社会になってもらいたいものです。

コメントありがとうございます。

人生を自由に選択できる社会。
これが実現できれば、健常者も障害者もありません。
今、こんな世界をイメージしています。

手帳の等級は、必ずしも正確とはいえません。
6級だから軽い、とは必ず言い切れないということです。手帳の項目にないもの、視覚障害の場合を例に挙げると、羞明(まぶしさ)、夜盲、などの症状があると通常の視力より見え方は悪くなりますが、手帳の項目にはないため、羞明や夜盲を訴えても多くは理解されず、「甘えてるんじゃねぇのか。」という対応をされます。
また、視野の項目についても、「両眼の視野の視能率における損失率」が95%以上(両眼の視野10度以内、かつ両眼の視野の視能率における損失率95%以上で視覚障害2級相当)でも視野障害5級に相当するという例もあるなど、疑問点もあります。

同一等級でも不便さが異なる場合も多くあります。

「手帳にはこう書いてあるんだから。」
こう言われてしまうと、次の言葉が出なくなります。
わかってもらいたい、でも言っても無理だんだろうな、そう思ってしまいます。

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